3月の星空



東方最大離角翌日の 水星、そして 金星 を 撮る




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85mm、ISO400、f1.4、1秒、マニュアルWB、Raw
高感度NRはoff、長秒時NRはon、三脚で固定撮影、金生山
SONY α7RM5 + FE 85mm F1.4 GM Ⅱ

2025年03月09日18時50分






すばる(M45、プレアデス星団)食 を 撮る




2025年3月5日22時ころから月が すばる(M45、プレアデス星団)を通過する すばる(M45、プレアデス星団)食 が見られた。月による すばるの掩蔽 は月没まで見られるはずだったが、押し寄せる雲と降り出した霙に邪魔されて最後まで観察することはできなかった

2025年は すばる食Year とも言える。今回に続いて、8月16日の23時頃から翌17日01時30分ころまで北東~東の空で2回目の すばる食 が見られる。掩蔽の開始時の高度は10°と低いが、終了時には35°ほどに昇る。その次は11月6日23時30分ころから、翌7日の午前02時まで南東から西南西の空で見られる。高度は60~70°とたいへん高い。すばる食Yearの最後は12月31日22時ころで、南西の空70°ほどと大変高い。食の終了は年をまたいだ1月1日0時30分ころ。除夜の鐘を聞きながらの観察となるはずだ

今回は上弦の2日手前、月齢5.5だったが、それでも月の存在感は強烈で すばる との輝度差は激しかった。次の8月16日は月齢22.8、11月6日の月齢は16.1、最後の12月31日の月齢は11.5である

「泣く子と地頭には勝てぬ」というが、「泣く子と湧く雲(そして降る雨)には勝てぬ」といったところか

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400mm、ISO100、f8、1/4秒、マニュアルWB、Raw
高感度NRはoff、長秒時NRはoff、三脚で固定撮影、美濃平野部
SONY α7RM5 + FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS

2025年03月05日22時16分






月 と 水星 の大接近を撮る




(Moon) と 水星(Mercury) の 大接近を撮る


天候が思わしくなくて心配したものの、SCW気象予報によると18時30分頃には西から晴れ間が広がってくることになっている
予報を信じて金生山化石館近くに三脚を立てて、撮影途中で暗くなってもいいようにヘッドランプも準備した

日没後の空を照らしていた残照は徐々に消え、気がつくと雲間から金星(太白星)が明るく輝き始めた
この時刻の金星の光度は-4.6等、高度は18.577°
金星を目印にしてその下の雲間を探すと、月齢1.4という大変細い月が見え始めた。地球照が大変美しい
高度は5.685°だったが、細い月ながら存在感は抜群で、すぐに見つけられた
さて、月の下の雲の間からは明るい点のような水星が輝き始めた。光度-1.0等、高度は3.844°と大変低かったが、マイナス等級の水星を見失うことはなかった

工場夜景もアクセントと考えれば十分満足のいく観察場所ではないか
ただし風向きによっては、肝心な天体が工場からの排煙によって隠される恐れはある

美しい地球照を伴った月、水星、ひときわ明るい金星と撮影できたことに感謝する他はない
この晩の、水星と月の大接近はメディアにずいぶん取り上げられた天文現象だったが、今晩もまた誰とも出会うことはなかった

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85mm、ISO400、f1.4、1秒、マニュアルWB、Raw
高感度NRはoff、長秒時NRはon、三脚で固定撮影、金生山
SONY α7RM5 + FE 85mm F1.4 GM Ⅱ

2025年03月01日18時44分